懐かしきマツダアテンザの記憶

おそらく史上最も美しいアテンザ

かつて新車で購入したマツダアテンザ。Z4を購入する時に手放してしまったが、現在は遠く離れたイタリアの地で第二の人生を送っているらしい(輸出証明書が届いた)。自分の愛車が異国の空の下で今なお走っていることを考えると感慨深い。ちなみにアテンザは欧州でマツダ6として販売され、そこそこ人気が高いらしいね。

ちなみにこの車を購入するきっかけとなったのはプロポーション。とにかく先鋭的でスタイリッシュなデザインを好むので、このデザインは自分にとってまさしくビンゴだった!小学生の頃に理想的な車のデザインを色鉛筆とかで書いていた記憶があるのだが、そんな理想的な車のデザインがこの車だったのである。

とりわけヘッドライトまわりにおける流線形のデザインと、ロアグリル(フロントバンパー下部の黒いメッシュの部分)の立体的な造形がこの時期の国産車群の中においては新鮮だった。このあとすぐにトヨタクラウンが200系にフルモデルチェンジした際も、アスリートのロアグリルの造形がこのアテンザと似たような処理が施されていた。

ちなみにスペックは…

  • 排気量:直列4気筒2,500cc
  • 駆動方式:FF(前輪駆動)
  • 車両タイプ:5ドアハッチバック
  • 乗車定員:5名
  • 馬力:170ps

残念だったのは2,500ccながら直列4気筒だったこと。4気筒モデルは瞬発力こそあるものの、高回転域でエンジンを回した際にあからさまに「直4感」が出てしまう。アイドリング時もゴロゴロと何だか安っぽい音がする。振動面に関してはバランスシャフトの採用でかなり抑えられているものの4気筒のテイストをごまかすことは出来ない。

ちなみに車には工業製品としての特性があるからどうしても「アタリ」と「ハズレ」がある。このアタリとハズレの概念で言うのならこのアテンザは「ハズレ」を引いたのかもしれない。その理由は国産車の割には故障や不都合が多かったからだ。

例えば…

  • 買ってすぐリアハッチが勝手に開く→設計上のミスでリコール
  • エアコン内部のカサカサ音→原因不明
  • 4万キロ走ったあたりでエンジンに振動→早すぎるエンジンマウントの劣化
  • 給油口が開かない→ディーラーでは現象が出ず原因不明
  • 段差を越えると右側のフロントタイヤから軋み音→仕様らしい、それなら何故左は鳴らない?

とまぁこんな感じで手のかかる子だったよ。同時期に乗っていたトヨタカムリは14万キロ走ってもエアコンルーバーが少し緩んだだけで故障なんてしなかった。このあたりの安定性はさすが世界のトヨタである。そもそも財力的にトヨタとマツダを比べるのはナンセンスなんだけどね。

ただデザインだけは良かった!別にマツダが好きだから買ったわけではない。本来は製品的に安定してるトヨタで買いたかったけど欲しいデザインがたまたまマツダで販売されたから買っただけだ。このあたりは雑貨屋で購入するよく分からないブランドのカバンや時計を選ぶ感覚に近い。

ちなみに今乗っているBMW Z4もデザインで買った。買ってから気づいたけど利便性は最悪だ。オープンカーになる以外特に何もない。だけどデザインに惚れたんだよ(^o^)本当は5シリーズ(528i)を購入しようと足を運んだディーラー。

そこで目に入ったZ4を色々見ているうちに気がつけばハンコを押してた(笑)ちなみに高額だと現金で払えないみたいね。だから全額を支払う場合は銀行で振り込む形になる(手数料もそんなにかからなかった)。なぜか銀行で「何に使うんですか?」ってやたら聞かれたけど、これは一種の振り込み詐欺対策らしい。

つまり人によって車の選び方は大きく変わる!

私みたいにデザインで買う人もいれば、単純にスペックで選ぶ人もいるだろうしブランドで選ぶ人もいる。仕事で使う人は積載性を重要視する。アテンザは故障こそ多かったけど一緒に佇んでいる時はそこそこ楽しかった。このあたりは気に入った服を身につけてどこかに出かける時のワクワク感に似ているのかもしれない。

工業製品には気持ちがない。どんなに夢を持とうにも現実的にカーズのような人格を車が持つことはあり得ない。あるとするなら人が人為的に高度に設計した人口知能を埋め込むくらいだろう。だけど間違いなく気に入った物には愛着がわく。例えそれが物であったとしても人間は一方的に愛着を持てる生物なのだろう。

今でもアテンザは45度線の空の下を走っている。

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