団地廃墟

都内某所にて

団地の廃墟を発見!昔は郊外でよく見かけた光景だけど、近年では旧世代の…いわゆるカステラ型の団地は少なくなってきた。さすがに1950年代に建造された団地には耐震補強よりも取り壊しのほうが現実的だ。

かつては憧れの対象であった団地も今では格安アパートのような見方をされている風潮が強い。初婚の夫婦でこどもが1人、それでいて古いが最低2K以上ある間取りで年収300万くらいなら魅力的だろう。

団地は日本独自の生活様式を作り出し、高度経済成長を支えてきた遺景であるとも言える。

ちなみに世界最古の鉄筋コンクリート式団地は長崎県の軍艦島。日本で初めて集合型団地(何棟も並んでいる)が建設されたのは東京都東久留米市。この団地の影響で当時の東久留米町は日本で最も人口の多い町となった歴史がある。

当時は物珍しさから天皇陛下(昭和天皇)も見学に来たほど。

今のスマホはiPhone3Gをモチーフにしてタッチ型スクエア形状が主流になった。今の車はT型フォードをモチーフにして四輪が一般常識となった。何事にもきっかけがあり、先駆者をモチーフにして世に広まるケースは歴史的に見ても多いと言える。

団地も同じ。

全国の団地は初期型であるこのタイプをモチーフにしているため、以後の団地はこのデザインが主流になった。

植物に侵食されていく人類の文明。

植物は地球に生命が誕生したごく初期から大地に根付いている。過去において何度も繰り返された大量絶滅にも耐え現在に存在している。つまり地球を実質的に支配していたのは人間ではなく植物だったのかもしれない。

植物は人間の力で滅ぼすことができるが、それはすなわち人間をも滅ぼす行為に繋がるため絶滅させることはできない。しかし植物は人間が滅ぼうともこの世界で生きていくことができる。

おそらく人類はいずれ滅亡するだろう。だけど人類が残した文明は核戦争でもない限りしばらく残ることになる。人がいなくなっても写真の団地のように植物は力強く生きていくに違いない。

この写真に映っているのは過去の景色ではなく未来なのかも。

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