23区城南地区に匹敵する広大な敷地
奥多摩町は東京都の西端に位置する自治体です。埼玉県で例えるなら秩父のようなイメージでしょうか。その面積は東京都城南地区(大田区や品川区、世田谷、目黒あたり)に匹敵する広大さを持ちながら、東京都では珍しい町制(奥多摩以外では瑞穂町がある)を敷いています。
奥多摩では全域に渡って行政の保護下にあるので、一足踏み入ればそこには東京都とは思えない大自然が比較的本来の自然の姿で残されています。工場や廃棄物処理場が点在する埼玉県秩父市とはこのへんが違いますね。
豊かな自然とアクセスしやすい立地上(新宿から青梅街道を使えばほぼ直線)多くの観光客が訪れますが、それはあくまで観光地の話。それ以外の場所では豊かな自然が残る反面、時折姿をあらわす廃墟群や放棄された施設、何かの残骸が転がっていたりします。
人が消える公衆トイレ
※あくまで噂ですので鵜呑みにしないようにお願いします。しかし現地はかなり暗く、人気もないので好き好んで訪れたりはしないことをオススメします。
ここです。場所は奥多摩ロープウェイ(廃墟)の間近ということもあり、廃墟マニアの人がボチボチ訪れるような公共駐車場です。ちなみに右下の白い建物が奥多摩ロープウェイの廃屋で、その廃屋から右上方向に延びている線がロープウェイのロープの部分です。いまだにロープだけは対岸とつながっています。
廃屋の左上にうっすらと当時の階段がありますが、途中で封鎖されたか崩れたかは知りませんが廃屋へのアクセス手段はありません。強引に斜面を登ると大きなケガにつながる可能性があるばかりか、法律的に責任を問われることもあるので登らないようにしましょう。(このような廃屋ではスズメバチの巣も多いので色々な意味で危ない。)
一応航空写真も貼り付けます。下の「P」が例の公衆トイレです。上のかわの駅はかつてのロープウェイ駅で現在は使われていません。
それではこの駐車場がどんなところなのか見てみましょう。
こんなところです。隣は少し広めの駐車場ですね。私も2回程ここに来たことはありますが(どちらもロープウェイ目当て。1回目は夏に行ったせいでロープウェイが見えず、2回目は冬。)開けた空間なので日中はタイトルにあるような不気味さの欠片もありません。
何やら目立つ茶色い鉄塔はロープウェイを支える支柱です。こんな感じで今でも残っているんですよ。このロープの先は前述のかわの駅へと通じています。
さて、ここで角度を公衆トイレ側に向けてみましょう。
これが例の公衆トイレです。ここだけ空気がすごく重くなっていますね。内部は電気もなければ水も流れないので長らく放置されているトイレだと思われます。
もともと街灯の少ない駐車場なので、夜になるとこのトイレが「うっすら確認できるレベル」の不気味な建造物へと姿を変えます。例えるのは非常に難しいんですけど……強いて言えば……室内を絵の具の黒で塗りつぶしたようなムラのある黒さって感じです。
長らくここは、「人が突然消える」だとか「異界に連れていかれる」だとか言われていますね。あくまで都市伝説の類ですが、確かに不気味な雰囲気は誰にでも伝わるくらいのスポットである思います。
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