遂に一行は岩に突き刺さった古ぼけた剣を発見した
Nob隊長はその剣を抜こうと引っ張ってみた
スポッ
いとも簡単に抜けた、あまりに呆気なさ過ぎる。果たして本当にこれが封印されし伝説の剣なのだろうか?
「よくぞここまでたどり着いた、勇気ある者達よ」
百尺観音の時とは違い、はっきりとした声が聞こえる…
辺りを見渡すと、巨大な石仏が
「我が名は薬師、汝らが抜いたその剣は、まさしく封印されし剣だ」
薬師と名乗る石仏は、此方の心を読めるのだろうか?
「剣を引き抜いただけでは何の意味も無い、大事なのは剣に選ばれる事だ」
「もしも剣を欲するのなら、山頂の地獄覗きから飛び立つが良い。さすれば剣が自らを振るうに値する者と認めてくれよう」
飛び立つ!?山頂から!?
薬師と名乗る石仏は、それ以上は黙して語る事は無かった…
一行はとりあえず地獄覗きを目指す事にした…
コメント