欧州と日本で異なるフォグランプの立ち位置
フォグランプとは…
- 霧の時に使うランプですよ、以上!
※ここで扱う欧州車は主にメルセデス、BMW、ポルシェあたりを差します。
日本だと多くの人がドレスアップアイテム(ほぼ見た目だけキラキラさせるやつ)だと勘違いしているフォグランプ。その本来の役割は霧が発生した際に自車の位置を知らせるために存在します。だから前照灯のような照らす能力は乏しく、霧の色と同化しないよう若干ハロゲンっぽい色になっているんだよね。
だけど霧がほとんど発生しない市街地乗りのユーザーの中には「やることないからフォグランプを白くしとくか…」的なドレスアップアイテムのひとつとして見られてしまう悲しき現象が発生している感じ。まぁ法規以内であれば個々の自己満足の領域だからね。
だけど見た目よりも実用性を好む欧州は少しばかり事情が違う。このあたりは車の消耗品を比べても明らかに相違点があるんだよ。
日本車
- オイル→基本減らない。
- 冷却水→基本減らない。
- ブレーキ類→パッドが削れたらローターまで削れる前に交換。
- 部品の耐久性→とにかく持つことに特化。
- 結論→何もしなくても日本車は壊れない。ふつうに10万キロは走れるけど、それ以上になるとエンジンや骨格含めてガタがくる。
欧州車
- オイル→燃えて消えるもの。
- 冷却水→燃えて消えるもの。
- ブレーキ類→パッドもローターもゴリゴリ削るもの。
- 部品の耐久性→耐久性より性能主義。
- 結論→部品を常に交換し続けることで新品と同等の性能を保つ。だから骨格が堅くて手入れさえすれば40年前の車でも現役で動く。
って感じ。つまり欧州の人は実質剛健で日本人とは異なる意味で固いから技術的なことにると譲れない部分があるのかもね。
ということで本題に戻るけど、今回扱うのはリアフォグランプ。文字通り車の後方に搭載されているフォグランプのことだよ。役割は霧が発生した際に後方から接近してくる車からの追突を防ぐため。日本車のほとんどは前に搭載されているけど、欧州車は後ろに搭載されていることが多い。
とりあえずこちらが通常時。
そんでこっちがリアフォグランプ点灯時。
朝撮影したものだから分かりづらいと思うけど、リアフォグランプ点灯時の方が若干明るいのが分かる。これは日本と欧州での道路事情が影響しているんだけど、狭く曲がりくねった道の多い日本では対向車線にはみ出してしまう機会が多いので、正面衝突をさけるためにフロントに設置されていることが多い。
一方欧州ではドイツのアウトバーンに代表されるように直進かつ高速走行する機会が多いので、速度差が大きいほど追突の危険性が高まることからリアに設置されることが多い。近年ではフロント、リア両方に取り付けられる車種も増えたけど、省くならフロントって考え方だね。
どちらにせよフォグランプは安全装備のひとつだから、正しく利用して安全運転に繋げてもらうのが最も大切なことだよ\(^o^)/
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