元携帯ショップ店員(死語)が語る懐かしの3G規格!FOMA!(動画あり)

携帯の進化の方向性を決めた第3世代

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アナログ→デジタル(2G)→CDMA(3G)→LTE(4G)→5G(2020年サービス開始)の流れの中で携帯電話黎明期とも言われる時期がおそらく3Gである。もっと具体的に言えばワンセグやFeliCaの搭載で日本向けに特化された後期にはガラケーと呼ばれていた。

分かりにくければ「3G=ガラケー」と思って頂いて差し支えない。


ウォークマン機能を搭載したSONYのSO905i。


ちなみに第2世代のドコモ系規格、movaと比べると第3世代であるFOMAはそこそこ覚えている人もいるだろう。何にせよスマホ界の立役者であるiPhone4はこの3G規格を使っていたからだ。(iPhone5以降はLTEになる)

当時のiPhoneはSoftbankでのみの扱いであり電波的に不安…或いは通話定額制を設定していたガラケーとの2台持ちというスタイルが見られたため、記憶の中にガラケーが残りやすかったと言える。

当時ガラケーでは当たり前の機能であったワンセグやFeliCa、防水機能も当時のiPhoneには非搭載だった。(iPhoneにFeliCa(SONY開発)や防水機能が搭載されたのはiPhone7以降。ワンセグは日本向けにチューニングしていないので非対応。)

ちなみにガラケーとは「ガラパゴス携帯」の略である。語源は周囲を海で囲まれ独自の生態系(進化)を形勢しているガラパゴス諸島から。携帯にワンセグやウォークマン、おサイフケータイ等、様々な機能を集約するのは当時の世界の流れとしては異例だった。

ちなみにドコモでは2Gでmova、3GでFOMAと名前分けされていたがauではそれがなかった。理由としてauの場合は2G時代であっても3Gの主軸となるCDMA方式を採用していたので大きな規格変更がなかった為。FOMAは3G以降後にエリアの狭さがネックとなり、movaとの2台持ちを余儀なくされた。

しかもエリアによって電波を切り替えることのできるドッチーモなるトンデモ端末がドコモより販売されていた。正直こんなのだすより電波をどうにかしろよと思った人は少なくなかったはず。この影響で当時「ガク割」で新規参入でウハウハだったauがVodafoneの売上を抜いている。


FOMA衰退期に発売されたN-01B


mova、FOMA時代に猛威を振るっていたNEC製端末


ここで面白いのは携帯電話時代に列強組であったNEC、Panasonic、SHARP(同点でCASIO)陣営がスマホにきて衰退を迎え、逆に携帯電話時代に目立たなかったSONYがXPERIAとして起死回生を迎える激動の時代であったことだ。

ご存知の通りNECはスマホ事業の不振で撤退、Panasonicは空気、SHARPも経営難で台湾企業に売却、CASIOはそもそもスマホ業界に参入なしと携帯電話時代の繁栄が今となっては嘘のような話である。

一方で企業体質的にマルチメディア向けのハードが充実していたSONYはXPERIAシリーズで大躍進を遂げる(売上的な意味ではなく存続する日本のスマホメーカー的な意味で)。

ただのPCメーカーであったNECや、家電に強いPanasonic、液晶を強みとしていたが価格的にサムスンに勝ち目のなかったSHARPと比べると…

  • αシリーズのカメラ技術
  • BRAVIAの液晶技術
  • ウォークマンに代表される音楽再生機能
  • 音楽レーベルの所持
  • FeliCaなどの非接触型媒体(IC)
  • SONYが管理する豊富なネットワークコンテンツ
  • HDMIに代表される外部出力端子の特許権
  • 人気ゲーム機であるPlayStationとの連携
  • SONY損保などの保険会社へのログインも機動力のあるスマホとの相性が良い

など、これらすべてが自社でまかなえることのできるSONYはスマホとの相性が良かった。言い換えれば当時販売されていたiPhone4のもつ機能のほとんどを当時のSONYはすべて実現が可能であった(むしろワンセグなどの付加価値はiPhone4より豊富だった)。

iPhone4発売時に日本陣営で初めてXPERIAを発売できたのもSONYが得意とするマルチメディア面での進出が大きかったのかもしれない。販売面や動作の安定性ではiPhone4に到底叶わなかったが、思いの外早かった日本製スマホの登場に多くの人が驚いたはずだ。

結局何が言いたかったのかと言うと…

現在のスマホで当たり前となっている高性能なカメラや動画撮影、視聴機能、FeliCa、音楽再生機能、ネットワークによるダウンロードシステムのほとんどは3G時代に熟成、進化を遂げたものである。この時期での方向性が、今のスマホのあり方を決定していると言っても過言ではない。

人々の生活を豊かにしてきた携帯通信端末。

繁栄と衰退、そして起死回生の突然変異と、その生い立ちや歴史には今でも目を見張るものがある。

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